


竜巻防災教育プログラム
竜巻災害から自分の命を守るために、竜巻や竜巻災害の基礎知識と竜巻への対応行動を学びます。竜巻が接近してくることに気づき、その場の状況に応じた適切な対応方法を考え、とるべき行動を身に付けるための学習プログラムです。文部科学省「実践的な防災教育の手引き(小学校編)」で紹介されている防災教育教材です。

概要
本プログラムは、竜巻が発生しやすい気象現象(前兆現象)や竜巻がもたらす被害・影響等について正しい知識を習得し、竜巻発生を認知した際の適切な判断、迅速な対応行動を3ステップで防災教育を実践することができる学習教材として開発しました。 プログラムは、多くの学校現場の先生に実践していただき、学習効果を検証して改善を図っています。 また、プログラムは先生方によって自校化できるよう、修正・複製可能なファイル形式で提供します。
プログラムの構成
単元構成
ステップ1「事前学習1」
竜巻がなぜ恐いのか、その正体を知ろう
【学習目標】
1. 竜巻自体の特徴および被害・影響を知る
2. 竜巻発生に関する情報収集の仕方、予兆の特徴を知る
ステップ2「事前学習2」
竜巻から自分の身を守る方法を考えよう
【学習目標】
1. それぞれの場所での、竜巻からの適切な身の守り方を学ぶ
2. 竜巻の接近に応じた、適切な対応・避難行動を理解する
3. 竜巻に気付いた時に、してはいけないことを学ぶ
ステップ3「実践訓練・事後学習」
実際に身を守って、自分の行動を振り返ろう
【学習目標】
1. 竜巻に関する事前学習を生かし、竜巻接近の緊急放送を聞いた時に自分の判断で自分の身を守る対応行動を習得させる
2. 実践訓練(ショート訓練)での自分の対応行動を振り返る
【訓練の流れ】(休み時間を利用したショート訓練の場合)
校内放送で「竜巻接近」の緊急放送→その場に応じた対応行動をとる(自分の判断)→竜巻の効果音を流す→避難経路等の確認(先生)→訓練終了の放送→教室へ戻り振り返り
※児童生徒が対応行動をとる際には、先生は指示を出さないこと(支援が必要な児童生徒は除く)
学習効果の評価「効果測定」
【目的】
防災教育プログラムの実践による、児童生徒の個々の学習効果を確認するためには、プログラム実践の前後で児童生徒にワークシート(竜巻アンケート)>を配布し、自己評価による学習目標全体の達成度を確認(評価)する。
プログラムのダウンロード
※ダウンロードファイルは、圧縮ファイル(ZIP形式)になっていますので、解凍してご利用下さい。
※解凍したファイルは、Word及びPowerPoint形式です。プログラムの複製(コピー)、修正は自由です。
※本プログラムは、学校防災教育の支援を目的として提供しています。学校現場以外での使用は禁じます。(目的外使用の禁止)
研究業績
- 竜巻災害時の児童・生徒の対応行動の解明をもとにした「生きる力」を高めるための竜巻防災教育プログラムの提案-平成25年9月2日埼玉県竜巻災害を事例として-
- 竜巻被災校の教訓をもとにした竜巻防災教育プログラムの開発と被災地外への展開の試み
永田俊光・木村玲欧/ 地域安全学会論文集, No.28/pp.117-126/2016.03
- Proposing A Multi-Hazard Approach to Disaster Management Education to Enhance Children’s“Zest for Life”: Development of Disaster Management Education Programs to Be Practiced by Teachers(子どもたちの生きる力を高めるための,マルチハザード防災教育手法の提案―現場教員自ら実践できる防災教育プログラムの開発)
NAGATA, T. and KIMURA, R./Journal of Disaster Research, Vol.12, No.1/pp.17-41/2017.02
※日本語版
参考資料・リンク
普及啓発用ビデオ
指導者用資料・手引き等
- 発達した積乱雲による災害・事故から児童生徒を守るために(気象庁HP/PDF形式)
- 竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について(気象庁HP/PDF形式)
- 青少年赤十字社防災教育プログラム「まもるいのち ひろめるぼうさい」(日本赤十字社)