私たちと一緒に
防災教育をはじめましょう

近年、毎年のように全国各地で自然災害が起こり、多くの被害が発生しています。いつ、どこで起こるかわからない自然災害から、子どもたちの命を守る「防災教育」が注目されています。
自然災害から命を守るためには、災害がどんなものなのか正体を理解し(まなぶ)、災害から身を守るためにするべきことを身に付け(まもる)、その場の状況に応じて自分の判断で行動できる力(いきる)、が求められます。

防災教育を行う学校の現場では、ほとんどの先生が防災の専門家ではありません。多くの先生から、「防災教育のための教材が不足している」「防災に関する知識が不足している」「どのように授業を進めればよいのかわからない」など、不安の声をお聞きします。また、東日本大震災の教訓から、障がいのある子どもたちへの防災教育が、とても重要になっています。

「防災教育リテラシーHUB」は、防災教育に不安を感じている先生と、防災教育の専門家(研究者)をつなぎ、学校現場に立つ先生が自信を持って子どもたちに教えていけるよう情報を発信するウェブサイトです。本サイトを活用し、たくさんの学校に防災教育が普及することで、子どもたちの〝生き抜く力〟が高まっていくことを期待しています。

プロジェクトメンバー

東日本大震災以降、学校現場では「防災教育」への意識が高まっています。
すぐに役立つような、より実践的な防災教育をするためには、学校の取り組みだけでは限界があります。
私たちメンバーは、防災に関する専門家として、それぞれの専門分野の知見を持ちより、先生方を支援する「防災教育プロジェクト」を進めてきました。
今後も、学校や先生方との協働により「どの学校、どの先生でも防災教育を実践することができるように!」をスローガンに、教材の開発や先生方への支援等、防災教育の普及活動を続けていきます。

  • 池田真幸(いけだ まさき)

    池田真幸(いけだ まさき)

    【所属】
    ・国立研究開発法人防災科学技術研究所
     災害過程研究部門 特別技術員

    東北大学大学院前期課程修了。修士(理学)。新潟県出身。

    2016年4月より現職。
    情報の利活用に基づく災害対策に関する研究プロジェクト、南海トラフ広域地震防災研究プロジェクト、災害過程の科学的解明と効果的な防災対策に関する研究プロジェクト等に取り組む。
    東日本大震災の被災地(宮城県七ヶ浜町)での津波防災教育など、全国の学校現場で防災教育を行い、研究成果の社会実装を目指している。
    2021年、第23回地域安全学会論文奨励賞受賞。

  • 小田隆史(おだ たかし)

    小田隆史(おだ たかし)

    【所属】
    ・東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系 准教授
    ・国立研究開発法人防災科学技術研究所 客員研究員

    東北大学大学院修了。博士(環境科学)。福島県出身。

    専門は地理学。
    学校防災、防災教育、都市問題、まちづくり等を研究。
    東日本大震災後は、復興支援や防災に関する調査研究に取り組む。
    外務省専門調査員として、サンフランシスコ日本国総領事館に勤務後、米カリフォルニア大学バークレー校フルブライト研究員、日本学術振興会特別研究員PD(お茶の水女子大学地理学教室)、お茶の水女子大学シミュレーション科学教育研究センター助教などを経て2017年より宮城教育大学教職大学院准教授。2019年に宮城教育大学が設置した防災教育研修機構の副機構長を兼務(2022年9月まで)。2022年10月より現職。

  • 木村玲欧(きむら れお)

    木村玲欧(きむら れお)

    【所属】
    ・兵庫県立大学環境人間学部 大学院環境人間学研究科 教授
    ・国立研究開発法人防災科学技術研究所 客員研究員

    京都大学大学院修了。博士(情報学)。東京都出身。

    専門は防災心理学、防災教育学、社会調査法。
    災害時の人間心理や行動、復旧・復興過程、歴史災害教訓、効果的な被災者支援、防災教育、地域防災力向上手法など、安全・安心な社会環境を実現するための心理、行動、社会システムの研究に取り組む。
    主な著書に、『災害・防災の心理学~教訓を未来につなぐ防災教育の最前線』、『グループワークのトリセツ』(共に北樹出版)、『戦争に隠された「震度7」』(吉川弘文館)など。

  • 永田俊光(ながた としみつ)

    永田俊光(ながた としみつ)

    【所属】
    ・気象庁新潟地方気象台
    ・国立研究開発法人防災科学技術研究所 客員研究員
    ・兵庫県立大学環境人間学部 客員研究員
    ・宮城教育大学防災教育研修機構 客員研究員

    博士(環境人間学)。愛知県出身。

    防災教育を専門に研究。
    気象庁職員として、地域防災支援業務に取り組む。
    東日本大震災後、自然災害を対象とした実践的な防災教育プログラムや、障がいのある子どもたちへの防災教育プログラム開発を研究し、学校現場に成果を還元している。
    客員研究員として研究を続けながら、教員や学生向けの普及啓発にも取り組む。
    2019年10月より兵庫県立大学大学院環境人間学研究科研究生として、防災教育の研究成果をもとに学位論文を執筆した。