火山防災教育プログラム

火山防災教育プログラム

火山噴火から自分の命を守るためには、火山噴火の発生を認知して、その場の状況に応じた最適な対応を考え、自分の身を守る行動を慌てずに行うことが重要です。本プログラムは、火山噴火に対して主体的に行動する態度を身に付けるための防災教育を実践する学習プログラムとして開発しました。文部科学省「実践的な防災教育の手引き(小学校編)」で掲載されている防災教育教材です。

概要

本プログラムでは、火山の特徴及び噴火によって起こる火山災害の知識を習得する事前学習、噴火によって起こる被害や影響範囲を理解して対応を考える地図学習、登山や防災訓練などを通じて噴火時の対応行動を習得する体験学習、の3ステップで防災教育を実践することができる学習教材です。プログラムの開発では、多くの学校現場で先生が実践し、学習効果を検証しながら改善を図りました。また、先生方によって自校化できるよう、ダウンロードした教材は、修正・複製可能なファイル形式で提供しています。

プログラムの構成

ステップ1「事前学習」

火山の噴火がなぜ怖いのか、その正体を知ろう

【学習目標】
1. 一般的な火山の特徴および噴火によって起こる火山現象を知る
2. 那須岳の特徴および噴火によって起こる被害・影響を知る

ステップ2「事前学習2(地図学習)」

火山噴火で起こる災害と危険地域を正しく知ろう

【学習目標】
1. 那須岳が噴火して起こる被害の影響範囲を知る・その2
2. 事前学習を踏まえて、那須岳が噴火した時の対応行動を考える

ステップ3「体験学習」

その場に応じた対応行動を考えよう

【学習目標】
1. 火山に関する事前学習を生かし、火山噴火した時に自分の判断で自分の身を守る対応行動を、登山などの体験を通じて習得する
2. 火山情報の発表を聞いたとき、その場に応じた適切な対応行動を火山防災訓練を通じて習得

学習効果の評価「効果測定」

【目的】
防災教育プログラムの実践による、児童生徒の個々の学習効果を確認するため、プログラム実践の前後で児童生徒にワークシート(火山アンケート)を配布し、自己評価による学習目標全体の達成度を確認(評価)する。

プログラムのダウンロード

※ダウンロードファイルは、圧縮ファイル(ZIP形式)になっていますので、解凍してご利用下さい。
※解凍したファイルは、Word及びPowerPoint形式です。プログラムの複製(コピー)、修正は自由です。
※本プログラムは、学校防災教育の支援を目的として提供しています。学校現場以外での使用は禁じます。(目的外使用の禁止)

活用事例

研究業績

火山災害から「生きる力」を高めるための火山防災教育プログラムの開発 (永田俊光:第18回地域安全学会論文奨励賞受賞)

永田俊光・木村玲欧/ 地域安全学会論文集, No.29/pp.175-184/2016.11
(第18回地域安全学会論文奨励賞受賞)