地震防災教育プログラム

視覚障害版 地震防災教育プログラム

視覚障害のある児童や生徒が、大地震から自分の命は自分で守るという意識を持つことができ、自分で身を守るための行動を身に付けるための学習プログラムです。障害の程度や状態にあわせて学習できるプログラムで構成しています。

概要

本プログラムは、緊急地震速報に関する正しい知識を身に付ける事前学習、緊急地震速報後の自主的かつ適切な行動を身に付けるための対応行動訓練、 学習目標の達成度を確認する振り返り学習、の3ステップで防災教育を実践することができる、視覚障害に適用した学習教材として開発しました。 プログラムは、盲学校(特別支援学校)の先生に実践していただき、学習効果を検証して改善を図っています。 また、プログラムは先生方によって自校化できるよう、修正・複製可能なファイル形式で提供します。

プログラムの構成

単元構成

●ステップ1「事前学習」
【学習目標】
1 緊急地震速報についての基礎的な知識を知る
2 地震による物の動き方を知り、緊急地震速報を聞いたときの対応の仕方を考える
3 安全な場所への移動(避難)のルールを学ぶ
●ステップ2「対応行動訓練」
【学習目標】
1 緊急地震速報の事前学習を生かし、緊急地震速報を聞いた時に自分の判断で、自分の身を守る正しい対応行動を習得させる
●ステップ3「事後学習」
【学習目標】
1 対応行動訓練での自分の行動や対応を振り返る
2 緊急地震速報を聞いた場合の適切な対応行動を確認する
3 地震時に身を守ることの必要性を学ぶ

ステップ1「事前学習」

緊急地震速報を聞いた時の「正しい行動」を学ぼう

【学習目標】
1. 緊急地震速報についての基礎的な知識を知る
2. 地震による物の動き方を知り、緊急地震速報を聞いたときの対応の仕方を考える
3. 安全な場所への移動のルールを学ぶ

ステップ2「実践訓練」

緊急地震速報による対応行動訓練

【学習目標】
緊急地震速報の事前学習を生かし、緊急地震速報を聞いた時に自分の判断で自分の身を守る正しい対応行動を習得させる

【訓練プログラム】
ステップ2_訓練プログラム(45分)… 通常訓練(対応行動・避難行動・講評までの
全過程)
ステップ2_訓練プログラム2(5分)…ショート訓練(対応行動のみ・訓練時間を告知しない抜き打ち訓練)

【訓練の流れ】(休み時間を利用したショート訓練の場合)
校内放送でチャイム音を流す→その場で対応行動をとる(自分の判断)→地震の効果音を流す→避難経路等の確認(先生)→訓練終了の放送→教室へ戻り振り返り(ステップ3)
※児童生徒が対応行動をとる際には、先生は”もぐりなさい”等の指示は出さないこと(支援が必要な児童生徒は除く)

ステップ3「事後学習」

緊急地震速報を聞いた時の行動を振り返ろう

【学習目標】
1. 実践訓練での自分の対応を振り返る
2. 緊急地震速報を聞いた場合の適切な行動を確認する
3. 地震時に身を守ることの必要性を学ぶ
※ワークシートは、教員が児童生徒に聞き取りして記入して利用する。

学習効果の評価「効果測定」

【目的】
防災教育プログラムの実践による、児童生徒の個々の学習効果を確認するためには、プログラム実践の前後で児童生徒にワークシート(地震アンケート)の質問について聞き取りし、自己評価による学習目標全体の達成度を確認(評価)する。※ワークシートは、教員が児童生徒に聞き取りして記入して利用する。

※ダウンロードファイルは、圧縮ファイル(ZIP形式)になっていますので、解凍してご利用下さい。
※解凍したファイルは、Word及びPowerPoint形式です。プログラムの複製(コピー)、修正は自由です。
※本プログラムは、学校防災教育の支援を目的として提供しています。学校現場以外での使用は禁じます。(目的外使用の禁止)

活用事例

研究業績